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4月になって最初の週末はあちこちでソメイヨシノが満開で、花見に出かけた人も多かった様ですね。でも、面白いもので、人が集まる花見の名所より、ほとんど人が来ないような場所で咲いている桜もとても見事で、なんだかひっそりと咲いている風情と言うか、でも堂々としている姿に見惚れます。
そんな週末の日曜日は、朝のうちは晴れ間が見えていたものの、お昼頃からポツリポツリと小雨が降り始めました。
そんな中、東京葛飾区柴又にある山本亭と言う大正時代に建てられた和風の邸宅、今は葛飾区が所有していて一般に公開されている庭の見事なお屋敷に行ってきました。
小雨の中、わざわざ行ったのには訳があって、ここでお箏の演奏会があると言うので、聴きに行ったのです。
かの寅さんで有名な柴又帝釈天を横目に見て、江戸川の方に向かっていくと、その山本亭がありました。ちょっと鄙びた感じの、でもとても良い感じの門があって、中に入っていくと入り口がありました。大きな玄関です。
この建物は元々は関東大震災の後に引っ越して来られた山本さんと言う方が所有していた邸宅だそうですが、当時としては珍しい2世帯住宅なのだそうです。
入り口で入場料の100円を払って中に入ると、和室が広がり、その先には見事な日本庭園があります。
箏の演奏会は13時からとの事で、ちょっと早い時間に着いたので、和室の一角に腰を下ろしてしばらく庭を眺めていました。お茶をオーダーすることもできる様でしたが、特に喉も渇いていなかったので、ただただ黙って庭を眺めていました。そして、13時近くになって少し歩いてみると、箏が用意されてプログラムがテーブルの上に置いてある部屋がありました。
その部屋の一角に腰を下ろして、しばし演奏が始まるのを待ちましたが、13時になると女性4人の箏奏者の方が出て来てプログラムに沿って曲の演奏が始まりました。
演奏されていたのは女性4人だけでしたが、途中で女性2人が演奏する曲もありました。
和式の家と庭園のある風景の中で演奏される箏の音色は、まさにその風景にマッチしていて、とても良い感じでした。個人的にはこのプログラムの中でも「あこがれ」と言う曲が気に入りました。また機会があったら訪れてみたいなと思いながら、演奏が終わった14時少し前に山本亭を後にしました。
外は雨で、そのせいか少し冷えていましたが、帝釈天の参道を歩きながら、寅さんで有名な高木屋と言うお店でちょっとお団子を買って帰りました。
しばらくすると、雨も上がり晴れ間が見えてきて、なんだか清々しい日曜日の午後になり、帰宅すると箏の演奏を聴いてきた勢いもあって、2時間近く尺八を練習して、ちょっと和楽器詰めの日曜日になりました。いつかあの箏の演奏に入って尺八を吹けるようになれたら良いなと思いながら、いつもの曲を練習しましたが、そうなるにはまだまだ練習を重ねないとダメだなと感じてしまいました。でも、意欲は衰えていないのが救いです。
ところで、この山本亭のホームページを見ると時々楽器の演奏会をしている様です。別の箏のグループだったり、ギターの演奏会だったりと割と頻繁に行われている様なので、時々行ってみようかと思っています。
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