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先日の土曜日は今年になって初めての尺八のレッスンがありました。
もう既に新年になって1月ももう直ぐ終わり2月になろうとしている時に、ようやく今年初のレッスンがあったのですが、既に前回のレッスンから一月近く経っているので、やや緊張して、師匠のご自宅に伺いました。
毎回レッスンはご自宅に伺って受けているのです。そして、そんな緊張した中でいつものように音出しからレッスンは始まります。
尺八の穴は5つしかありませんから、まずはその5つの穴を全て塞いだ音、尺八用語でロと呼ぶ音をだし、順番に師匠と一緒に音を出して行きます。
フルートでも同じように音出しをしますが、フルートのレッスンでは半音ずつ下げたり、半音ずつ上げたりしながらフルートが出せる全ての音を出してみる練習をします。でも、尺八の音出しは、全ての音を出すのではなく、特定の音を出す練習を今の師匠とは行っています。
さて、音出しの後は今の課題曲の雲井獅子という曲を練習しました。この曲は始めて4回〓5回位練習していますが、今回のレッスンでだいぶ個々の部分が見えて来ました。何しろ尺八の楽譜は、西洋音楽の五線譜と違って、書かれていない装飾を加えないと行けないので、それが特に難しいです。
そして、レッスンの途中途中で、5月に予定されている発表会の話になりました。僕が何を吹くかと言う話なのですが、師匠から提案された曲は、サンサーンスの白鳥です。
この写真の左部分が尺八用の譜面で、右側はフルート用の譜面です。原曲は確かチェロの曲だったと思いますが、学校で習った記憶があるので、おそらくほとんどの人が知っている曲ですね。
この白鳥を箏の伴奏で吹く、それも僕一人の独奏でと言うので、ちょっと緊張がまた一段階上がりました。先ずはこの曲を毎日できる限り練習しようと思います。フルートで吹いた事はあるので、フルートと比べてどんな感じになるかを確かめてみたいと思います。
発表会では、この曲だけではなく、全員の合奏もあるらしく、そっちの曲は師匠任せですが、おそらく三谷菅垣と言う曲になると思います。ちょっと5月まで残すところ実質3ヶ月なので、練習に励まないと行けませんね〓。
そして、この日は尺八のレッスンの後、昨年末に買っていたコンサートに行きました。
尺八ともフルートとも関係のないピアノのソロのコンサートですが、このピアニストは昔から知っていたので、来日を知ってちょっと聴きに行きたくなってチケットを買ったのです。
溜池のサントリーホールでのコンサートでしたが、18時半の会場とほぼ同時に場内に入ると、演壇に杖をついた年配のちょっとが体の良い男性がマスクとマフラー姿で、お付きの人と話をしていました。そしてやおらピアノの音出しを始めたのです。
これまで何度もクラシック系のコンサートに行っていますが、調律師の様な人がピアノを調律している姿は何回か見ましたが、どうやらピアニスト本人と思われる人物が、私服のままで音出しをする姿は始めて見ました。
もう20年以上も前の事でしょうか、東京でこのピアニストのコンサート聴いたことがあって、その時はまだお若かったから、颯爽としていましたが、今回目にしたこのピアニストは杖をついて歩いていることもあって、「どうしちゃったんだろう?」とちょっと不安を感じる姿でもありました。
でも、そこはプロですね。開演時間に遅れること10分位だったでしょうか、正装して出てきてピアノを弾き始めたら、さすがだなと思わせる音でした。
このピアニストは有名な逸話がある方で、ショパンコンクールの時に、落選させられた時、有名なピアニストのマルタ・アルゲリッチが審査員とし入っていて、その落選の結果に怒り、「だって彼は天才よ」と言い残して審査員から退席して帰国してしまったと言う話が有名です。
また是非来日して、もう一度生で聴かせてもらえる事を期待したいと思います。
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